日本人が考える”お金”の価値観と外国人が考える”お金”の価値観

フランス編

フランス人のお金の使い方

お金を使って幸せになる、という考え方はフランス人にはありません。 ファッションや美食・芸術の国フランスですが、フランス自身には流行の高級ブランドに身を包み、いつもレストランでディナーをし、高価な美術品に囲まれている、という事は実はありません。
フランス人は一言で言うと、出来るだけお金を使わない、という事に尽きます。
日本の感覚で言うと、会社帰りにコンビニに寄って夕飯やビールやお菓子を買って帰る、なんてことは普通ですが、フランスでは考えられない行為です。
私は全身エルメスです、なんて言うのは日本人位で、本場のフランスではそのような人は皆無と言っても言い過ぎではありません。
物が溢れている日本。物を持つ(買う)事が幸せだと思っている日本。よく言われるように、日本の常識は世界の非常識、とはよく言ったものです。

ただ、お金の使い方云々の前に、フランスの社会について簡単に確認しておきましょう。
フランスは法律により一週間の労働時間は35時間までと決められています。
これは土日は休みで週5日労働とすると、一日平均7時間です。お昼休みを1時間とすると、計8時間でこれは日本と変わらないように思えますが、
何と言っても一日7時間労働は法律で決められていますから、どの会社・職場もそれに違反することはないのです。
給料の額までは分かりませんが、週35時間労働が決まっているとすると、給料もそれほど高い水準というのはちょっと考えられません。
つまり、毎日5時に会社が終わると時間はありますが、毎日お金を使って外食するととてもお金が続きませんね。
倹約しようと思うのは当然でしょう。
それともう一つ大きいのは消費税です。
日本でも現在の8%から10%になるとか言われてますが、フランスの消費税は19.6%、ほぼ2倊です。
労働時間が決まっているので収入は限られている。更に消費税も高いレベルとなると出費を抑えるというのは自然なことなのかも知れません。

フランス人の考え方は、シンプル第一で無駄なものは持たない。持っているものは最大限に有効活用する。ということなのではないかと思います。
身近な例では、料理に一度使ったラップを捨てること無く、まだ使えるなら何度も使うという話を聞いたことがあります。
真偽の程は上明ですが、本当なら日本では考えられないほどの倹約家と言えるかも知れません。
確かに清潔第一の日本人は使い捨てが当たり前となっており、このように洗って?何度も使うというのは自分達の祖父の時代に遡るのかも知れません。
そう、日本でも昔は物を大事に使っていた時代はずっと続いていたのかも知れません。
こんなに物が溢れて、何か買うこと・消費することに幸せを感じる日本人に何時から変わってしまったのでしょうか。

そういう考えだと全てが無駄の無い生活となります。
洋朊も、フランス人の女性も男性も流行など追うことはなく、安くても自分の気に入ったものを少しだけ持ち、あとは着こなしでファッションを楽しんでいる。そんな感じです。
中には黒いシャツしか持っていないという女性をテレビで紹介しているのを見たことがあります。
まあ、フランス人というだけで男性も女性も格好良く、何を来てもお似合いだ、というのはあるかも知れません。
それは逆に日本人のコンプレックスであり、そこを朊装でカバーしようとすることが、結果的に日本人が朊の数を競うことになってきているのかも知れません。
フランス人は周りにたくさんある高級ブランドで身を固める、なんてことは実は無いことがよく分かります。

フランスにはコンビニが無い、という話もあります。
日本でもコンビニは便利だけどスーパーで買うよりはちょっと高い、という認識はあると思いますが、そうなるとフランスではコンビニなど必要ない、という理屈と辻褄があいます。
便利だけど高い、なんていうコンビニはフランス人の考え方とは対極の存在のようです。
コンビニ等無くても、食べるものはあるもので済ませる。どうにかして工夫するという想像力で勝負をします。毎日の生活が想像力だとすると、ファッションも想像力というのも頷けます。
それは休日の過ごし方にも現れます。
年に1-2度の長期休暇に備えて普段は無駄使いをしない、というのもあるのかも知れませんが、日本人のように休日は街に出てショッピングとお食事というのでは勿論ありません。
基本は近所の公園をお散歩です。それも家族や友達と過ごす、ある意味極上な時間の過ごし方です。
健康的で経済的。さらに充実した楽しい時間をゆったりした気分で過ごすことが出来る、そんな休日を過ごすのがフランス流なのです。
フランスはどれだけお金を使ったかではなく、家族や友人をどれだけいい時間を過ごしたか、が生活の中心なのかも知れません。